「やっぱり、あたしの言うとおりじゃん!ああ、加代がステージに立つ日が来るなんてっ!これはカメラだけじゃ勿体無い!」
すると、ポケットからスマホを取り出すと、録画ボタンを押す音が聞こえ、私は慌てて向けられたレンズに手をかざした。
「お、お願いだから、動画はやめて!」
ただでさえ混乱しているのに、更に追い打ちをかけてくる恵梨香の行動に、頭の中はもうパンクしそうになる。
「さあ、山田さん。さっさとステージに上がってきて下さい。じゃないとそろそろ岡田君が脱走しそうなので、一刻も早く来て下さい!」
そして、半ば救いを求めるように司会者が必死で催促し始めるので、もう逃げ場がない。
ど、どうしよう。
まさか、本当に選ばれるなんて。
私あそこに行ったら、きっと卒倒するっ!!
いくらゆう君の隣に立てるとはいえ、スポットライトが照らすステージの上に、しかも全校生徒の前に立つだなんて、想像しただけでも吐きそうになり、手足が震え始める。
しかし、怯える私の背中を非情にも恵梨香はぐいぐいと押していき、あれよあれよという間にステージの上まで来てしまった。
それから、おそるおそる顔を上げると、そこにはこれまでに味わったことがない程大勢の視線がこちらに集中していて、緊張で頭が真っ白になった瞬間足元がふらつく。
「あぶね。大丈夫か?」
後ろに倒れそうになる一歩手前。
すかさずゆう君が抱き止めてくれたお陰で、何とか持ち堪えたのは良かったけど。
その直後に会場から割れんばかりの悲鳴が響き渡り、あまりの声量に思わず耳を塞ぎたくなってしまった。
「あー。なんですか?早速見せつけですか?とりあえず、岡田君はコメントしてくれそうな気配が全くないので、山田さんから一言お願いします!」
その様子を司会者もねたましい目で眺めながらも、私にすかさずマイクを差し出してきた。
「ふえっ!?……え、えと……、あの……」
当然頭の中は真っ白のままで、思考回路なんて働くはずもなく。
しかも、何故かゆう君は私を抱き止めたまま手を離さないので、余計に心拍数は上がる一方で。
益々頭が混乱し始めていく中、兎に角何か言わなくてはと。焦る気持ちに、勢いで口を開き発した一言は……
「あ、ありがとうござゃりました!」
見事に噛むという悲惨な結果に終わり、今度は会場からどっと笑いが沸き起こったのだった。
すると、ポケットからスマホを取り出すと、録画ボタンを押す音が聞こえ、私は慌てて向けられたレンズに手をかざした。
「お、お願いだから、動画はやめて!」
ただでさえ混乱しているのに、更に追い打ちをかけてくる恵梨香の行動に、頭の中はもうパンクしそうになる。
「さあ、山田さん。さっさとステージに上がってきて下さい。じゃないとそろそろ岡田君が脱走しそうなので、一刻も早く来て下さい!」
そして、半ば救いを求めるように司会者が必死で催促し始めるので、もう逃げ場がない。
ど、どうしよう。
まさか、本当に選ばれるなんて。
私あそこに行ったら、きっと卒倒するっ!!
いくらゆう君の隣に立てるとはいえ、スポットライトが照らすステージの上に、しかも全校生徒の前に立つだなんて、想像しただけでも吐きそうになり、手足が震え始める。
しかし、怯える私の背中を非情にも恵梨香はぐいぐいと押していき、あれよあれよという間にステージの上まで来てしまった。
それから、おそるおそる顔を上げると、そこにはこれまでに味わったことがない程大勢の視線がこちらに集中していて、緊張で頭が真っ白になった瞬間足元がふらつく。
「あぶね。大丈夫か?」
後ろに倒れそうになる一歩手前。
すかさずゆう君が抱き止めてくれたお陰で、何とか持ち堪えたのは良かったけど。
その直後に会場から割れんばかりの悲鳴が響き渡り、あまりの声量に思わず耳を塞ぎたくなってしまった。
「あー。なんですか?早速見せつけですか?とりあえず、岡田君はコメントしてくれそうな気配が全くないので、山田さんから一言お願いします!」
その様子を司会者もねたましい目で眺めながらも、私にすかさずマイクを差し出してきた。
「ふえっ!?……え、えと……、あの……」
当然頭の中は真っ白のままで、思考回路なんて働くはずもなく。
しかも、何故かゆう君は私を抱き止めたまま手を離さないので、余計に心拍数は上がる一方で。
益々頭が混乱し始めていく中、兎に角何か言わなくてはと。焦る気持ちに、勢いで口を開き発した一言は……
「あ、ありがとうござゃりました!」
見事に噛むという悲惨な結果に終わり、今度は会場からどっと笑いが沸き起こったのだった。


