黒縁メガネとワンピース

ここは恵梨香一択しかない。

というか、彼女以外の人が彼の隣に立つところなんて、絶対に見たくない。

そう切に祈り続けていると、けたたましいBGMが鳴り止み、いよいよその瞬間が訪れる。

「なんと、一票差で八組の山田加代さんに決まりました!」


……え?

恵梨香じゃないと?

山田って誰…………私か!?


「今年は白石恵梨香さんと山田加代さんが接戦でしたね。特に、山田さんは、“メイド服がどハマりだ”とか、“普段とのギャップ差に萌えた”とか、男性票が圧倒的でした!」

会場が沸く中で、唯一現実を飲み込めずにその場で固まる私。

これは、夢だろうか。

それを確かめるために自分の頬をつねろうと手を伸ばした直後。

恵梨香の猛烈なアタックを背中にくらい、夢ではない事を思い知らされた。