黒縁メガネとワンピース



それから店番の時間になり、私は恵梨香と別れて以降散々な目に遭った。

抵抗感たっぷりの挨拶をして、苦手な作り笑いを精一杯作って、取られたくない写真も撮られてと。

これまでの人生において、ここまで人と積極的に関わったことはなく、尚且つ人から注目を浴びたこともなく。

全てが初めてだらけで上手い対応が出来ず、後半戦では疲労がピークに達していた。

夕方近くには、伯母さんと伯父さんも来てくれて嬉しかったけど、私のメイド服姿を見た途端。
ここでも物凄いフラッシュの嵐を浴びさせられてしまい、かなり恥ずかしい思いをした。


そんなこんなで、あっという間に過ぎていく時間の中。私は再びゆう君に会えないか淡い期待を抱いていたけど、結局彼はあれ以降一回も姿を見せることはなかった。



__こうして迎えた後夜祭。


うちの学校は文化祭は一日しか開催されず、満天の星空の下で行われる後夜祭が、全ての締めくくりであり、全校生徒の盛り上がりが最高潮に達する瞬間であった。