「やっぱり、あんた達ってそういう関係なんだ」
思いもよらないタイミングで知った声が響き、勢いよく背後を振り向くと、そこには蔑んだ目でこちらを見下ろしてくる紺野さんの姿が視界に映った。
「佑樹に気があるくせに、他の男と人前で堂々とイチャつくなんて、私あんたのこと大分甘く見てわ」
まさか、こんな所で彼女に出くわすなんて不意打ちもいいとこ。
しかも、痛い所をつかれてしまい、別にやましい事は何もしてないけど、何故か変な罪悪感が拭いきれず、バツが悪くなった私は思わず視線を逸らしてしまう。
「麻衣、何してんの?次行くよー!」
すると、遠くの方で紺野さんを呼ぶ女子生徒の声が聞こえると、それ以上は何も言わず、踵を返してあっさりとこの場を去って行った。
「あいつ、確かこの前もおまえと一緒にいた奴だよな」
暫く呆然としていると、紺野さんの後ろ姿を眺めながらぽつりと呟いた俊君の質問に、私は無言で首を縦に振る。
「佑樹って誰?お前の好きな奴なのか?」
そして、核心付く問い掛けに、私は肩が小さく震えた。
「あ、あの……その……」
確かに、先程の会話を聞かれてしまえば、もう隠しようがない。
けど、改めて自分の気持ちを口にするのは、やはり恥ずかしくて。私はしどろもどろになりながら視線を泳がす。
「う、うん。ゆう君は幼馴染で私の初恋の人なんだ。前に俊君がうちの学校へ来てくれた時に会った人だよ」
しかし、これ以上だんまりを続けるわけにもいかないので、私は腹を括って打ち明けた後、おずおずと彼を見上げた。
「……ああ。あの無愛想な奴か」
深掘りされるかと思いきや。
意外にも素っ気ない返事で終わり、そこから何故か口を閉ざしてしまった俊君。
心なしか不機嫌そうにも見えて、急変した彼の態度に私は頭が混乱し始めていく。
「とりあえず、時間も限られてるし、次どこ行くか早く決めるぞ」
すると、急に声色が変わり、妙な空気を自ら打ち破ってくれると、俊君はいつもの爽やかな笑顔に戻り、手に持っていたパンフレットを広げた。
一体彼に何があったのか分からずじまいだけど、これ以上気にしても仕方ないので、ひとまず私も頭を切り替え、一緒になってお店をチェックする。
思いもよらないタイミングで知った声が響き、勢いよく背後を振り向くと、そこには蔑んだ目でこちらを見下ろしてくる紺野さんの姿が視界に映った。
「佑樹に気があるくせに、他の男と人前で堂々とイチャつくなんて、私あんたのこと大分甘く見てわ」
まさか、こんな所で彼女に出くわすなんて不意打ちもいいとこ。
しかも、痛い所をつかれてしまい、別にやましい事は何もしてないけど、何故か変な罪悪感が拭いきれず、バツが悪くなった私は思わず視線を逸らしてしまう。
「麻衣、何してんの?次行くよー!」
すると、遠くの方で紺野さんを呼ぶ女子生徒の声が聞こえると、それ以上は何も言わず、踵を返してあっさりとこの場を去って行った。
「あいつ、確かこの前もおまえと一緒にいた奴だよな」
暫く呆然としていると、紺野さんの後ろ姿を眺めながらぽつりと呟いた俊君の質問に、私は無言で首を縦に振る。
「佑樹って誰?お前の好きな奴なのか?」
そして、核心付く問い掛けに、私は肩が小さく震えた。
「あ、あの……その……」
確かに、先程の会話を聞かれてしまえば、もう隠しようがない。
けど、改めて自分の気持ちを口にするのは、やはり恥ずかしくて。私はしどろもどろになりながら視線を泳がす。
「う、うん。ゆう君は幼馴染で私の初恋の人なんだ。前に俊君がうちの学校へ来てくれた時に会った人だよ」
しかし、これ以上だんまりを続けるわけにもいかないので、私は腹を括って打ち明けた後、おずおずと彼を見上げた。
「……ああ。あの無愛想な奴か」
深掘りされるかと思いきや。
意外にも素っ気ない返事で終わり、そこから何故か口を閉ざしてしまった俊君。
心なしか不機嫌そうにも見えて、急変した彼の態度に私は頭が混乱し始めていく。
「とりあえず、時間も限られてるし、次どこ行くか早く決めるぞ」
すると、急に声色が変わり、妙な空気を自ら打ち破ってくれると、俊君はいつもの爽やかな笑顔に戻り、手に持っていたパンフレットを広げた。
一体彼に何があったのか分からずじまいだけど、これ以上気にしても仕方ないので、ひとまず私も頭を切り替え、一緒になってお店をチェックする。


