◇◇◇
「はあ~、やっと終わった……」
時刻は午後八時を過ぎた頃。
ようやく帰路に着く中、今日一日の疲れがどっと押し寄せてきて、思わず溜息交じりの独り言を呟いてしまった。
空を見上げれば、いつの間にやら満点の星空へと変わっていて、普段よりもかなり遅い帰宅に肩が下がる。
あれから、予想以上にやる事が多くて、文化祭の準備に追われていた。
お陰で暫く余計な事を考えなくて済んだけど、こうして一人になると、再び思い出してしまう。
強くあれと誓ったけど、やっぱり気にせずにはいられない、ゆう君と紺野さんの関係。
あんなにはっきり人から“好き”と言われたら、いくら恋愛に興味がないゆう君でも意識してしまうのではないだろうか。
けど、動揺している素振りもなかったし、平然としていたから、もしかしたらゆう君も紺野さんに対して特別な感情があったりして……。
……。
……ダメだっ!
いつもの癖で、つい思考回路が負の連鎖にハマってしまう。
これじゃあ、何も進まないのに!
前向きに進もうとする自分と、後退していく自分との葛藤で、私は頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、駅のロータリーを抜けた時だった。
ファーストフード店前を通りかかるところで、こちらに向かってくる、とある人物。
それは、黒いジャージ姿に真っ青なエナメルバックを肩に掛けながら、友達二人と楽しそうに話している俊君だった。
「はあ~、やっと終わった……」
時刻は午後八時を過ぎた頃。
ようやく帰路に着く中、今日一日の疲れがどっと押し寄せてきて、思わず溜息交じりの独り言を呟いてしまった。
空を見上げれば、いつの間にやら満点の星空へと変わっていて、普段よりもかなり遅い帰宅に肩が下がる。
あれから、予想以上にやる事が多くて、文化祭の準備に追われていた。
お陰で暫く余計な事を考えなくて済んだけど、こうして一人になると、再び思い出してしまう。
強くあれと誓ったけど、やっぱり気にせずにはいられない、ゆう君と紺野さんの関係。
あんなにはっきり人から“好き”と言われたら、いくら恋愛に興味がないゆう君でも意識してしまうのではないだろうか。
けど、動揺している素振りもなかったし、平然としていたから、もしかしたらゆう君も紺野さんに対して特別な感情があったりして……。
……。
……ダメだっ!
いつもの癖で、つい思考回路が負の連鎖にハマってしまう。
これじゃあ、何も進まないのに!
前向きに進もうとする自分と、後退していく自分との葛藤で、私は頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、駅のロータリーを抜けた時だった。
ファーストフード店前を通りかかるところで、こちらに向かってくる、とある人物。
それは、黒いジャージ姿に真っ青なエナメルバックを肩に掛けながら、友達二人と楽しそうに話している俊君だった。


