「……あたしが何よ?」
その時、突如聞き覚えのある不機嫌そうな声が背後から響き、思わず肩が小さく飛び跳ねた。
「なかなか帰ってこないと思ったら、こんな所で何油売ってるの?」
そして、冷や汗を流しながら恐る恐る振り向くと、そこには顰めっ面で仁王立ちする紺野さんの姿。
有無を言わせない気迫に、私だけではなく他の女子二人もたじたじになり、一歩後退する。
「噂をすれば……ってか。お前の奥さん怒らせると怖いから、俺ら先行ってるぞ」
張り詰めた空気の中、男子二人は引き攣り笑いを浮かべながら逃げるように木材エリアへと戻っていく。
「や、山田さん。私達も先に作業始めてるね」
続いて女子二人も後に続き、その場に残された私とゆう君と紺野さん。


