「そういえば、加代は放課後に文化祭の資機材取りに行くの?」
それから、食べ終わったお弁当をしまい、私達はたわいもない会話をしながら教室へと戻る道中、恵梨香は思い出したように尋ねてきた。
ついに目前に迫る文化祭。
残すこと後一週間ちょっとなので、この期間は準備の追い上げで慌ただしくなる。
飾り付けや露天の設置にアーチや看板を作ったりと。
校内が一気に華やかになり、文化祭モードへと切り替わっていく。
そして、今日からその製作に関わる資機材やペンキの配布が始まる為、量が膨大なだけにクラスの半分以上がその受け取りに行かなければならない。
「各作業担当の人は皆行けって。めんどくさいなぁ」
重労働だと話は聞いていたので、憂鬱な気分に押し潰されながら、やさぐれる私。
ただでさえ毎朝の衣装作りで疲れるのに、この期間はさらに仕事が増える為、考えただけでも体が怠い。


