黒縁メガネとワンピース




__数時間後。


「皆、ご飯出来たわよー」

荷解きが終わり、私達は最近ハマっているドラマの最新話を観ていると、廊下から威勢の良い伯母さんの声が響いてきた。

今日は恵梨香が泊まるということで、腕によりをかけると今朝から張り切っていた伯母さん。

普段もおかずが豊富な食卓だけど、気合を入れた今夜のメニューは一体どれ程豪華なのか。

私は期待に胸を膨らませながら、恵梨香と一緒に階段を降りてリビングへと向かう途中。
一階奥にあるベランダの明かりに気付き、そこで足を止める。

視線を向けると、そこにはベランダに設置された椅子に座りじっとしている俊君の後ろ姿。

その哀愁漂う背中がどうしても気になり、心配になってきた私は恵梨香に先に行ってもらい、俊君の元へと向かう。