黒縁メガネとワンピース

そう思うと次の言葉がなかなか出てこなくて躊躇していると、少し気持ちが落ち着いたのか。

恵梨香は私の首元から離れると、やんわりと口元を緩ませる。


「そうだね。多分相手にされないだろうけど自分の気持ちに気付いたからには、後悔するようなことはしたくない。突き進むのはあたしの性分だし」

そして、ふっきれたように満面の笑みを見せる姿がとても眩しく見えて。


恋の仕方さえも停滞する私とは大違いで、心の底から羨ましいと思う。


そんな恵梨香に触発され、私も段々と奥からみなぎってくる活力に小さく拳を握る。


「うん、私達お互い頑張ろう!」

それから、恵梨香にも自分にも言い聞かせて、私は力強く頷いた。