黒縁メガネとワンピース



それから、終始緊張しっぱなしの恵梨香を引き連れて家の玄関前まで辿り着くと、扉を開けた瞬間、まるで待ち構えていたように伯母さんが笑顔で私達を出迎えてくれた。

「いらっしゃい。あなたが恵梨香ちゃんね。本当に加代ちゃんが言う通り綺麗で可愛い子ねー。遠慮せず上がってちょうだい」

「は、はじめまして。あの今日一日お世話になります」

そんな伯母さんに、恵梨香はピンと背筋を伸ばし恭しく頭を下げると、どこか落ち着きのない様子で周囲を見渡す。

「ねえ、加代のお母さんの実家ってどれだけの資産家なの?かなりの豪邸じゃない?」

やはり、側から見てもそう思うのか。小声で耳打ちをしてくる恵梨香の意見に共感しながら、一先ず私の部屋に案内しようと靴を脱いでいた時だった。