黒縁メガネとワンピース

◇◇◇



___土曜日。



私はちらちらと腕時計を気にしながら、駅の改札口を食い入るように見張った。


休日のお昼過ぎとあって、行き交う人々がいつにも増して多い駅前通り。

地元とは違い、色々なお店が沢山立ち並ぶこの町は、休日になるといつも買い物客で賑わい活気付く。

自宅から一駅しか変わらないのに、こんなにも街並みが充実してるなんて、羨ましい……。

意味不明なジェラシーを感じていると、改札口から溢れ出て来た人の中に、一際異彩を放つ人物が目に留まり、私は自分の所在を示す為に思いっきり手を振った。


「加代ごめんね、美容院混んでてちょっと遅れちゃった」

トリートメントをしてきたのか、シルクのような輝きを見せる細くて薄茶色の髪をなびかせながら、小走りでこちらに向かってくる美少女、恵梨香。

それと同時に周囲の視線が一気に集中する。