黒縁メガネとワンピース

いじめに遭ったことは、親には余計な心配をさせたくなかったから言わなかったけど、恵梨香には包み隠さず話した。


それから、恵梨香は嫌な顔ひとつせず、真剣に聞いてくれて、私を支えてくれて、応援してくれる。


だから、変わらなきゃダメなんだって思うけど……。



「……やっぱり自信ないな」


溢れる思いはあるのに、変わりたいことよりも現状維持を選んでしまう。


過去のトラウマに打ち勝つ勇気がなくて、変わりたいたいのにそれを拒む自分がいる。


それだけ自分は臆病者だということを痛感するのは、これで何度目になるだろう。


俯く私に恵梨香は小さく息を吐くと、今度は優しく肩に手を置いた。

「とりあえずさ、加代が本気にならなきゃイメチェンなんて意味ないから、今出来ることしようよ。まずは、そうだな……その頬っぺたのニキビを治すことね!」

「ほへっ」


すると大きなニキビが出来てる右頬に突然人差し指を突き刺され、私は思わず間抜けな声を出してしまったのだった。