雨をとじこめて


「また会えるんじゃない? 来週のどこかで」

「うそ! 本当に? マジで!?」

「マジで。多分、雨降るよ」



私はソファーの上に立ち上がり、ガッツポーズを決める。



「てるてる坊主作って、逆さに吊れば?」
と、裕悟。



「何だっけ、それ」

「わかんないけど、雨乞(あまご)いする時って、てるてる坊主を逆さに吊ると良いって聞くじゃん」

「雨乞い!」

「雨乞いだろ?」

「雨乞いだ!」



部屋に戻り、私は早速スマートフォンを使って検索する。

てるてる坊主は晴れてほしい時のおまじない。

それを逆さに吊るすと、雨が降ってほしい時のおまじない……らしい。



顔を描いておくと雨が降るとか、黒い紙などで作ると雨が降るとか、色々書いてある。



「じゃあ、作りますか!」
と、私は机に向かった。





しばらくして、裕悟が見に来てくれた。

窓のそばに逆さに吊ったそれは、涙を流した顔で、風にゆらゆら揺れている。



「雨が降りますように!」
と、私が両手を合わせると、裕悟も両手を合わせてくれた。