月曜日の放課後。
るんるん気分で、教室を出る。
廊下はいい感じに湿っていて。
窓の外からはザーザーと雨音が聞こえる。
(祝福の音みたい)
空良くんに会えるから、雨が“おめでとう”って歌ってくれているんだ。
昇降口で靴を履き替えて、ポンッと音をさせて傘を開き、私は図書館へ向かった。
図書館に入館して、小説のコーナーに立ち寄る。
この間から読んでいる恋愛長編小説を片手に、私は読書室ではなく、談話室に向かった。
談話室に入るとすぐ、
「りんごちゃんだ!」
と、足元にパタパタかけ寄って来てくれたのは、宝良くんだった。
「宝良くんっ」
「あのね、あのねー、空良兄ちゃんもいるよー」
そう言って振り向いた宝良くんは、談話室のソファーに座っている空良くんに向かって、小さく手を振った。
(あ……)
久しぶりに見る、空良くん。
私を見て、ニッコリ笑ってくれている。



