雨をとじこめて


その笑顔にドキドキしつつ、でも、空良くんの恋心は別の人のもとにあるんだと思うと、ズキズキと心が痛んだ。








翌日。

登校すると、日菜乃と実乃理が既に来ていた。



「どうだったの!? 昨日の図書館!!」
と、日菜乃。



「彼に会えた? 雨が降った日だったもんね? 会えたよね!?」



自分の机に荷物を起きつつ、
「実はね……」
と、私はふたりに昨日あったことを話す。






「きゃーーーっ!! 何それーーーっ!!」



日菜乃がはしゃぎ、実乃理に抱きついている。



「そんな急展開を迎えているとは!!」
と、実乃理も下がったメガネのフレームを上げつつ、嬉しそうにしてくれている。



「でもさ、空良くんには好きな人がいるんだって」

「……えっ?」



ふたりに話すことは少しためらいがあったけれど、私は気持ちがおさえきれず、「内緒にしてね」と言いつつ、話した。



「もう失恋しているらしいんだけど、ハッキリ言われたの。好きな人いるよって」