『俺は刺激が好きだ。だがおまえのゲームはつまんねぇ。毎回慌てふためいて死ぬ、それだけだ。かといってなかなか壊れもしねぇ。飽き性なオレサマがここまで忍耐強くおまえの変化を待ってやってることを奇跡だと思え』
ポピィが跳ねるようにわたしの前に躍り出た。
『あと3回待ってやる』
「……」
『3回以内にゲームをクリアしろ。
でなけりゃおまえの精神が一瞬で狂う仕掛けを用意する。つまりゲームを強制的に終わらせるということだ』
渡された最後通牒。
泣こうが喚こうが
わたしの命運はあと3回で決まってしまうらしい。
本来なら緊張感で全身が固まるところだけど
今のわたしは心身がすでにボロボロで
薄い反応しかできなかった。
むしろ
3回ゲームをすれば終わるのだと
ポピィの言葉が希望のように思えてしまう。
これはまずい。
本格的にわたし自身の崩壊が進んでいる。
「…わかった」
『せいぜい足掻けよ。
おまえの命なんて石コロみたいなもんだ。価値はない』
「……」
『さっさと死ねよ、心も、体も』
冷たく吐き捨てられた。
この道化師は、すぐ隣で命が潰えることに対して本当になにも感じないのだろう。
命の重さなんて分からない。
でも
軽んじられるのは、むかつく。
忘れかけていた熱い感情がじわじわと込み上げてくる。
それは怒り。
生きる者が抱くべき、怒りだった。



