‪‬♡NAH LAND♡



「ベンタ」

「……」

「ベンタいくな」

「離して…?いかないと…」

「いくなっ」



勝たなきゃ終わらないのに、どうして止めるんだろう?


首をかしげるわたしに
成生くんは悲痛な表情を浮かべた。



「もう帰れなくていいよ。
ずっとこの世界にいよう」



言葉の意味が理解できなかった。


なんでそんなこと言うの?


わたし、こんなに頑張ってるのに。



「ダメだよ、帰らないと、成生くん…」


「おまえがいればそれでいい。帰るべき場所になんて未練はない。もう傷ついたおまえなんて見たくない」



やっぱりわからない。


成生くんがどうして泣きそうな顔をしているのかもわからない。




『邪魔すんなよ、オウジサマ』




ポピィが成生くんの手を引き剥がす。


そしてわたしはすぐに肩を抱かれ
向かうべき場所へと導かれる。



『行くぞベンタ』



その声に、また心臓が強い音を刻んだ。


怖い

おぞましい


次はどんなふうに死ぬんだろう。


どんな苦しみが待っているんだろう。


繰り返していればいつか終わるのかな。


 
死と恐怖、絶望。

わたしという存在を構築しているのは
もはやそればかりだった。