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3回目のアナウンスに見送られ
ゲームがスタートする。
動くコースター。
もう一度、全体をくまなく確認した。
見落としはないか
隠れていそうなところは?
いままでにないくらい集中して探すが、なにも見つからない。
ただここで諦めないのがわたし。
だんだんと速度が上がり
2つの連続した山に翻弄される。
うぅ…気持ち悪くなってきた
けど、負けない!
スイッチやレバーなど、機体に対して物理的な信号を送るものではないのなら
「ストップ!ストーップ!!」
『なんだようるせーな』
「ストップだって!止まりなさーい!!」
次は声だ。
なにか特定のワードを認証すれば、停止機能が作動するのではないか。
「ストップじゃないの?
じゃあ、シャラップ!」
『シャラップはおまえだ』
「止まって!止まってよー!
お願いだから!」
全く止まる様子のないコースター。
もしかしてあるていど障害物ポイントの付近までいかないと発動しないとか?
場所もわからないのに、それじゃあずっと叫びっぱなしじゃない!
わたしはそれっぽい単語を口にし続けながらジェットコースターに揺らされた。



