‪‬♡NAH LAND♡



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『せっかくだし、つけとけよ』



階段をのぼっている最中
ふわふわとしたものが頭にかぶせられた。


成生くんがくれたうさぎ帽。


そしてダリが勝手に被っていた記憶。



「…いらない」

『ダリより似合ってるぜ』

「どうせ飛ばされちゃう」

『ボタン付けとけばダイジョーブだって』



無理やり顎の下でボタンを留められた。


なんのつもりだろう。


はしゃぐ気分じゃなかった。


あいかわらず震えは止まらないし、頭は働かない。


死をまとう恐怖の連続が人の心を壊していく。


絶望にすべてを侵され、いずれは成生くんのことすら思い出せなくなるのだろうか。


そんなの絶対に嫌だけど
どうすればいいのかもわからない。


とにかく、考えることをやめてはいけない。


考え続けなければ。


そのとき、手をぎゅっと握られた。