‪‬♡NAH LAND♡





目が覚める


飛び込んでくる青空


固いベンチ


わたしはまた生き返ってしまった。



「ベンタ」



名を呼ばれ、手を重ねられる。



「いやっ!」



感覚が敏感になっていたわたしは、咄嗟に振り払ってしまった。


背中が冷たい。


止まらない汗のしずくがベンチにぼたぼたと垂れ落ちる。


脳を駆け巡る死の感覚。


痛みはないが覚えている。


思い出せてしまう。


死にたくてもなかなか死ねない

地獄のような苦しみを───



「はぁっ、はぁっ…う、ぅ」



恐ろしかった。


一瞬で死ぬことのできた前回とはわけが違う。


こんなの、おかしくなる。



「ベンタ、ベンタ聞こえるか」



耳に響く自分自身の荒い呼吸音に誰かの声がまざる。


顔を持ち上げれば、人の顔があった。


えっと、このひと



「ベンタおれだよ、成生」

「なる、せ…」



絶望に支配されていた思考の隅っこが、少しだけ反応した。


そうだ、成生くん、わたしの味方。


この世界に一緒に迷い込んだ、友達。