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さっきと同じように階段をのぼっていく。
つま先が震えてしまい、何度か踏み外しそうになった。
『オイ泣き虫、手繋がなくていーのか』
「いい」
こんな階段より、あのコースターの上のほうが怖かった。
クリアできる自信がない。
打開策を見つける以前に恐怖にのまれてしまう。
どうしよう、どうしたら
考えようにもわたしは成生くんみたいに賢くないしすぐパニックになってしまう。
焦燥感と絶望で頭がいっぱいだ。
『ベンタ』
「……なに」
『死んでみて、どうだった?』
なんて質問をするんだろう。
感情が冷めていく。
顔も見たくなくて口だけで答える。
「痛かった」
一段二段と進んでいく。
わたしの指を掴もうとする温もりに触れたけど、拒絶した。



