わたしは一度死んだ。 あの障害物によって死んだ。 そしてまた生き返った。 障害物が現れるまで1ミリも気の抜けない脅迫のような時間。 突然やってくる壮絶な痛み、衝撃。 となりには笑う道化師。 こんなこと、クリアするまで繰り返すしかないのか── 「あ!そうだ!成生くんは?!」 わたしが失敗したということは、次は成生くんの番になる。 もう始めてしまったのだろうか。 『ベンタ様 あちらをご覧ください』 ダリの示した方向へ視線をすべらせる。 そこにいたのは 飄々と歩いてくる成生くんだった。