『発車準備を行いマス!
しばらくお待ちくださ〜い!』
その呼びかけと共に
少しの猶予時間がとおずれる。
鼓動の音がすごい。
はじまる、はじまるんだ。
トンネルのような空間の先に青空が広がっている。
待ち受ける障害物。
それにぶつからなければ…クリア。
汗が頬を伝っていく。
呼吸が荒く、浅い。
自分が心臓になってしまったみたいだった。
「うぇぇん…っ
やっぱむりぃぃ成生ぐぅぅん!」
『今さら泣き出すかよフツー?
後戻りはできねーぞ』
「ごわい〜!なんでこんなことしなくちゃならないのぉぉ成生くんんん!」
泣き喚くわたしに
無慈悲なアナウンスが流れる。



