‪‬♡NAH LAND♡



「と、とにかく帰ろう。お母さん迎え来てくれるかな…」



スマホを取るためにスカートのポッケに手を入れたが
そこにはなにもなかった。



「え?」



胸ポケットも確認してみるけど、やはりなにもない。


いつも肌身離さず持ち歩いているはずなのに、どうして?


お腹の底からぶわりと不安がこみあげる。


え…わたし、帰れる?


そもそもここはどこなの?


連絡手段も記憶も無い、からっぽな状態のわたし。


不安は指先にまで広がり、カタカタと震えはじめた。