「わ、わたしが先にチャレンジする!」
気づけば叫んでいた。
ほとんどヤケクソ。
でも、成生くんが死んでしまうなんて未来想像したくなかった。
死ぬなら、傷つくなら
「わたしが行きます!早く連れてって!」
大股でポピィのもとへ向かい、その腕を引っ張る。
しかし立ちはだかった成生くんがそれを許してはくれなかった。
「おまえ本物のバカなの?さっきまでビービー泣いてたやつがいきなりクリアなんてできるワケねーだろ」
「クリアする!できなくてもする!」
「なんにも説得力ねぇよ。死ぬかもしれないってまだ分かんねーのか?おとなしく座っててくれ、頼むから」
「成生くんが死ぬくらいなら、わたしが死んだほうがいい!それだけ!成生くんあっちいけ!」
うりゃ!と被っていたうさぎ帽を投げつけた。
成生くんがたじろいだ隙にポピィの腕を引いて駆けだす。
「ベンタ!!!」
わたしを呼ぶ声なんて無視してやった。



