「ゔゔ〜むりぃ〜」
『ハハッ、泣くなよ
さらにブスになってんぞ〜?』
「やめて触らないで〜ゔゔ…っ…成生ぐん〜」
うさぎ帽の上から乱暴に撫でてくるポピィ。
気分最悪。涙ボロボロ。
逃げるように成生くんに顔を向けると
彼はあきれ返った目でわたしを見ていた。
「……あのさ、ゲームへのチャレンジには順番とか決まってんの?」
ひとつ大きなため息をつき、ポピィにたずねた成生くん。
『いーや決まってねぇ。この泣き虫とおまえ、どちらからチャレンジしてもいいぜ』
「ゔ〜…やりだぐないでず〜」
「ならおれからいくよ。
おまえはソコで待ってろ」
成生くんはいつまでもわたしのうさぎ帽を掴んでいるポピィの手を剥がすと、わたしの首根っこを掴んでベンチの上に落としたのだった。
「え、え!成生くん!」
「なんだよ、おまえが先に行きたいのか?」
「いや、そうじゃないけど、でも…っ」
大丈夫なの?怖くないの?
何度もチャレンジしていいということは
何度も命を落とす可能性があるということ。
そんなゲームに、友達を先に行かせてしまっていいの?



