『突然驚かせてしまいましたね
申し訳ございません
しかし、あァ…フフフ……
ベンタ様の首から噴き出す
血飛沫はこの身が震えるほど
美しかった』
その声音には猟奇的な色が滲んでいる。
なにをいっているの…?
『この世界に来たあなた方には
命の制限がありません
首を落とされたベンタ様が
こうして生きているように
何度死んでも
あなた方は生き返ることができます』
不死
そんな言葉が脳裏によぎった。
わたしたちの常識が通用しない世界に来てしまったのだという実感が、ここでようやく輪郭を持つ。
『これから行うゲームは
命を失う可能性が
非常に高いモノばかりです
しかし!
あなた方には無限の命があります!
ゲームに失敗しようと
何度でもトライできるのです!
何度死のうとクリアすれば勝利
絶望に染まり廃人になれば敗北
それが♡NAH LAND♡の
ゲームルールでございます!』
ダリはわたしの体を離し、深々と腰を折った。
『ベンタ様、ナルセ様
お二人の覚悟を
真っ赤な血で染めあげてください!
エンターテイメントショー
開幕です!!』
ピエロの仮面が、にっこり笑った。



