ジェットコースターでゲーム?
スピードもあるし高さもすごいのに
ゲームなんてしている余裕あるのかな…?
戸惑うひまもなくダリの言葉は続く。
『美しい青空の下
爽快な風を感じながら
楽しく不思議なゲームを行う
なんと素晴らしき瞬間でしょう』
うっとりとジェットコースターを見上げるダリに鳥肌が立った。
"楽しく不思議"
この遊園地はそう謳われているはずなのに、なんでかな
胸騒ぎがする。
『ゲームを始める前に
基本的な設定をお話させていただきます
ベンタ様、私の隣へどうぞ』
え?!なんで名指し?
う、ものすごく行きたくない。
怖いんだけど…
すくむ足でおそるおそる促された場所に立つと
『では、失礼します』
衝撃とともに、視界が暗転した。
重たい物質が地面に落ちる音を耳がひろう。
一瞬だけの記憶の逡巡
ダリの手には、斧が握られていた。



