「おまえはこの遊園地を楽しみに来た、ただのお客様。うさぎの帽子なんか被っちゃうくらいには浮かれてる。おれだっておんなじ」
それでいいだろ、と
わたしに向けられた瞳が言った気がした。
もしかして成生くんなりの気遣いなのかな。
わかりにくいけど、心を軽くしてくれようとしているのが伝わってくる。
彼はきちんと味方なのだということを忘れてはいけない。
「成生くん、ありがとう」
「わかったらつべこべ言わず歩け」
手を取られ、握られる。
もしこの先どんなゲームが待ち構えていようと
どんなに長い道のりが待っていようと
この手だけは離したくないと思った。



