‪‬♡NAH LAND♡




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軽快な音楽の中に複数の足音がまざる。


最初のゲームを行う場所へ向かう道中

あらためて園内をぐるりとながめて驚いた。



人がいない。



見渡すかぎりのたくさんのアトラクション。


絶叫マシンが動くたびに悲鳴が聞こえるし


ぷかぷか浮かぶる白鳥のボートには親子が乗っている。


キャッチーなデザインをしたクマの着ぐるみにハイタッチをするこども。


カップルがコーヒーカップを仲良くまわしている。


しかしそのすべてが人間ではない。


表現するなら、人の形をした影。


ぼんやりとした影のようなものが動いているだけだった。



「なんか、虚構っていうより
最低限に用された"モノ"みたいだな」



隣を歩く成生くんがつぶやいた。


言いたいことはわかる気がする。


こんなに物質が溢れているのに、人間特有の温度みたいなものはいっさい感じられなくて


この遊園地すら、これから起こる未来への舞台装置に思えてしまった。