「まー落ち着きなよ。
勝てないケンカはしないほーがいい」
成生くんがわたしの肩を軽く叩く。
1ミリもフォローにはなっていない。
「どーも、キャストさん。おれは成生。
この子とはクラスメイト。どこにでもいる高校生だよ」
わたしの前に歩み出た成生くんがダルそうに言った。
「友達」と紹介してもらえなかったのは少し残念。
というかポピィのやつ
成生くんには全然突っかかっていかないのはどうして?
わたしには親でも殺されたのかってくらい嫌悪感むき出しなのに。
彼はなんともつかない顔で、成生くんをじっと見つめているだけだった。
「ほら、おまえも自己紹介しなよ」
成生くんが視線を投げてくる。
めちゃくちゃ癪だけど、自己紹介は人としての基本なのでしかたなく口を開いた。



