「ちょっと、おまえ浮かれすぎだろ」
あきれた様子でこちらに歩いてくる成生くん。
屋敷の内装など至極興味なさそうに眺めながら肩をすくめていた。
「おまえさ、状況わかってんの」
「うん?」
「おれたちはまだ何に対しても警戒すべき立ち場だろ」
「う…はい」
「この屋敷だって、どんな罠が仕掛けられてるのかわかんねーぞ」
成生くんがいきなり怖いことを言ってくる。
罠なんてそんな…
「たとえばあの螺旋階段。一度のぼったら最後、そのまま消滅して二度と降りてこられなくなるとか…」
「やめてよー!
なんでそんなこと言うのー!」
大真面目な顔で怖がらせてくる成生くんに、ヒーヒー泣きながらびびるわたし。
そうだ忘れてた、成生くんはちょっと性格が悪いんだった。



