‪‬♡NAH LAND♡




わたしは、そんな彼の右手をとる。


するり

赤いビーズのリストバンドを通した。



『あ?……これ……』



ポピィが目を見開いた。


それもそのはず。
昨晩、手首と一緒に弾かれてしまったものが、どうしてここにあるのかって、疑問に思うよね。



「床に散らばってたビーズ拾い集めて、また繋げてみたの」


『……おまえ』


「全部は集めきれなかったから、わたしのリストバンドからもすこし抜き取って、付け足したんだ」



ほら、と。
自分の右手のリストバンドをポピィに見せた。


すこし隙間の増えた赤いビーズたちが、キラキラと揺れている。


ポピィの瞳が一瞬だけど、どこかつらそうに細められた。



『恥ずかしがってたのって、このことかよ』

「うん……だって」



成生くんと別れてからずっと、お屋敷でビーズを集めてたなんて、ポピィからしてみれば滑稽なことだとおもうから。



「……なんでもない。成生くんの代わりに、その、痛いことしてごめんねって気持ち……受け取ってほしい」



わたし、忘れない。


リストバンドが弾けて消えたあのときの、悲しそうな顔。


きっとポピィにとって大切なものなんだっておもうと、じっとしていられなかったの。


そのとき、ポフッと頭の上にふわふわしたものが被せられた。