‪‬♡NAH LAND♡




昨晩、わたしを傷つけた非情な道化師。


死ねと言いながら何度もくちづけて、歪んだ感情をぶつけてきた不安定な男。


どうしても頭から離れてくれないあの時間は、わたしの胸を理由も告げずに締めつけてくる。



「……ポピィ、傷は大丈夫?」



ポピィの足に触れた。


それから、撃ち落とされていた手首。


いまはくっついてるけど、自分でくっつけたのだろうか?


手袋の下からは縫い目のようなものが見えた。



「ごめんね……痛かったよね」



泣きそうになってしまう。


ポピィのことは嫌いだけど、痛いおもいをしてほしいわけじゃないから。



『そんな顔すんな。オレたちキャストはおまえと同じで、死なねぇんだよ。傷も欠損もきちんと治る。おまえが泣くことはねェから』



淡々と、あたりまえのように言うポピィがなんだか悲しくて、その体をぎゅっと抱きしめた。



『なんだよ。泣くなって』

「うん……ごめんね」

『ゴメンばっかりだな』



ポピィがわたしをそっと剥がす。
そして自身の赤い衣装に滲む涙の跡を見つめると、どこか愛おしげになぞった。