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「あ!みつけた!」
そのうしろ姿に声をかければ
赤い道化師──ポピィが振り返る。
『ベンタじゃねーか。なんか用か?』
お仕事でもしていたのだろうか、ピエロと会話中だったみたいだけど、すぐに切り上げてこちらに歩いてくる。
成生くんに撃たれていた足はきちんと動いているようで安心した。
「ご、ごめん、取り込み中だった?」
『いや、ヘーキだ。気にすんな』
やわらかな声音だった。
昨晩のことなんか忘れちゃってるみたいに。
「え、と……」
用件を言おうとするとなんだか照れくさくて、口ごもってしまう。
そんなわたしを、ポピィは不思議そうにしながらも待ってくれた。
「ごめん、ちょっとはずかしくて」
『いーよ。ゆっくり話せ』
気のせいかな。
なんか、そこはかとなく、ポピィまで優しいような……。



