「ティーセット?」
ブロンズが艷めくアンティーク調のテーブル。
そこに、赤、黄、ピンクのカップが乗せられていた。
花壇の花とおんなじ色合いだ……それに
「道化師たちの、色……」
口に出して、はっとして。
記憶の隅っこが震えた。
「う、ごめんよ、またねうさちゃん……」
足もとで寝てるうさぎちゃんのそばから静かに離れ、花壇の向こう側へ足を進める。
なぜだろう、すごくひっかかる。
目の奥に込み上げてくるものの正体を知りたくて、手を伸ばした──
「あ……」
しかし、ティーセットは消えてしまう。
目の前に広がった黄緑色の芝生が、わたしをからかうように揺れている。
「……」
自分の心がよくわからなかった。
この寂しさは……いったいなに?



