用事を済ませたあと、お屋敷から駆け出す。
「うーん、どこにいるのかな?」
美森エリアを進む。
あいかわらず空気が澄んでいて美しい場所。
王子様とのデートの最中に迷い込んでしまったお姫様のような気持ちになって、ルンルンと歩く。
花壇には、赤、黄、ピンクの花が揺れていた。
「ふふ、暖色系が好きなのかな?誰が手入れしてるんだろう」
おもわず立ち止まり、そっと花弁を撫でる。
足もとに小さなうさぎがやってきた。
たしかうさぎって臆病な性格だったよね?
まるで甘えるように丸まってくる。
「きゃぁぁ、か、かわいいいい〜♡」
撫でていい??
ちょっとくらいなら……ううん、むやみな接触はストレスになっちゃうわよね。
耐えるのよ……わたし!
すると、花壇の向こう側の芝生の上に、なにかを見つけた。



