そっと手首をつかまれ、持ち上げられる。
そこには、ゲームの際にピエロに渡された、チケット代わりのリストバンドが光っていた。
ハートや星の形をした赤いビーズが連なる可愛らしいそれは、目にするとなぜか胸がぎゅっとなる。
もうゲームはクリアしたのに、外すのを忘れていたみたい…
ポピィはリストバンドに唇を寄せると、そのままキスに変えた。
わたしに触れる彼の手首にも同じリストバンドが着けられている。
「ベンタ、このリストバンド…外すなよ」
「……」
「まだ戸惑ってるんだ。こうしておまえに触れるのが久しぶりすぎて、気を抜くとひどいことばかりしちまう」
「……」
「でもおそろいのリストバンドを見れば、少しは優しくしてやれるとおもう…から」
言葉のとおり、ふんわりとした控えめなキスが落ちてくる。
行動がまったく読めない。
胸板を押しても、彼のくちづけは逆に深くなっていくばかり。



