‪‬♡NAH LAND♡



しばらくすると、執拗な唇がようやく離れてくれた。


酸素不足でくったりと脱力した体は、ポピィの胸壁に倒れていく。



『ベンタは……死なねぇんだな』



強く抱きしめられる。


人の死をなんとも思わないような男が、まるで別人のような声音だった。



『そうか、おまえか……。おまえがベンタだったのか。ただのイカレ女じゃない、本物……』



どういう、ことなの


目線を上げれば、溶けるほどの熱をまとわせた瞳が2つ。




『ベンタは生きてる。死なないんだ、絶対に』


「……」


『もうここから出してやらねぇ。永遠にオレと生きるんだ』


「……」


『だっておまえはオレのことを愛してるから。愛してるに決まってる』


「……」


『オレのことを王子様だと言っただろ』


「……」


『だからおまえがオレのお姫様なのは当然のことなんだ』



うわごとのように言葉を連ねるポピィに恐怖をおぼえた。