「………本当に…再生するんだな」
ぼそりと、ポピィがなにかをつぶやいた。
と同時に指が離れていく。
責め苦が終わったとて、痛みが引くわけじゃない。
足を押さえながら肩で呼吸を繰り返していると、スプリングが大きく軋む音がした。
ポピィがベッドに手をついて顔を近づけてくる。
「傷をつけても再生している…
本当に治っちまうんだな」
「……?」
「ベンタ…おまえ、死なない?
ずっと生きてる?」
両頬を包まれると
一瞬にして唇を奪われた。
すぐさま侵入してきた舌が、わたしの欠けた舌先をねっとりと舐める。
容赦のない刺激に呼吸が止まる。
いきなりくちづけられたことよりも、やはり痛みのほうが勝ってしまい、ポピィの服を強く握り込んだ。
いつしか後頭部を押さえられ、もう片方の腕は背中にまわり、どこにも逃げられないように囲われてしまう。
撃たれた傷からは依然出血が止まらない。
血を流しすぎたのか頭がぼーっとしてきて、感覚が麻痺してくる。
非道な道化師の真意がわからなかった。



