なに?これ
原因を考える余裕もないまましばらく悶えていると、突然、部屋の扉が開けられた。
目を転ずれば、そこに立っているのは
赤い道化師──ポピィ。
彼の顔を見た瞬間
すべての記憶がよみがえってくる。
そうだ、わたし、さっきまでゲームを…
ポピィと視線が重なり、数秒間。
わたしをひたすらに見つめる道化師の表情にはなんの色も浮かんでいない。
なにしに来たの?成生くんは?
訊きたいことがあるのにそれが叶わないのは、自ら噛みちぎった舌のせいだ。
思い出した。
なにもかも湧き上がってくる。
ゲームによって幾度となく命を落としたあの苦しみの時間。
その様子をいちばん近くで見ていた人物がポピィだ。



