「おいダリ、この世界に病院はないのか。
すぐに手当てしないと」
『病院などありません
ここは遊園地ですから
まぁ、救護室くらいなら
ありますけど…』
「場所を教えろ。連れていく」
『落ち着いていください
あなた方の体は
怪我や欠損をしても再生します
命を落とさないかぎり
きちんと治るのです』
「だからなんだよ、早く教えろ」
『そのくらいの欠損ならば
明日には再生するでしょう
そこまで大げさに
怖がる必要はありません』
「はっ、ベンタに突き放されて拗ねてんのかよ?気持ち悪ぃ。もーいい話にならない。
モモ、救護室の場所教えろ」
みんなの声が遠くに聞こえる。
体が横に倒され、浮遊感。
成生くんの匂いをすぐ近くに感じながら、ふわふわと世界が揺れる。
「誰もベンタに触るな。離れろ。
行くぞモモ」



