それそれは大きなハット。 スラリとした体を包むセピア色のスーツが、堅苦しさを緩和するようにやさしい光沢を放っている。 お客様って…わたしたちのこと? 『そんなに警戒しないでください。 いつまでも園内にいらっしゃらないので お迎えにあがっただけです。 どうか肩の力を抜いて。ね?』 仮面の男の口ぶりは、いかにもこちらがわの緊張をほぐそうとするものだった。 攻撃性は感じられないけど…なんか裏があるように思えちゃう。 この人は何者?