「ゲホッ!ゲホッ…ん、ぅ」 激痛が走り、咳が止まらなくなる。 膝をついて口内に溜まっていた大量の血を吐き出した。 ビシャビシャと音を立てて地面のタイルが血で埋め尽くされていく。 「はぁ…はぁ……」 唇や顎を濡らしながら、わたしはダリを睨み上げる。 半分近く欠けているであろう舌を出し べーっと見せつけた。 誰もが息を呑む気配を感じる。 それもそうだろう。 泣き虫で怖がりな女が舌を噛みちぎるだなんて 想像できないはずだ。