『スゲェ…スゲェよおまえ!!やりやがった!!
最後に成功させるなんてイカれてる…っ』
ポピィの声にも興奮が滲んでいた。
キラキラと輝く双眸
ありえないものを目の当たりにしたようなまなざし。
みるみるうちに美しく歪んでいき、わたしという存在を焼き付けているようだった。
『ゲームクリアだ。おめでとう』
赤い道化師は
笑顔の花を咲かせながらわたしに告げた。
ゾクゾクと背中が粟立ち、呼吸が荒くなる。
これで…成生くんを悲しませずに済む……。
『よし、もう少しでゴールだからこのままコースターを進めよう。大丈夫かベンタ?すぐに降りられるからな』
そう言ってポピィは軽く指を鳴らした。
静かにコースターが動き出す。
障害物はわたしを避けて消えていった。
『ベンタ…教えてくれよ。
なぜクリアできたんだ?』
その問いに、わたしは沈黙を貫く。
『……おまえは
俺の手を握っていただけだろ?』



