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『お待たせ致しました!
第1ゲーム
【度胸試しジェットコースター】
素敵な空の旅へ!いってらっしゃい!☆』
聞き飽きたアナウンスが流される。
ピエロに送り出され、コースターが発車した。
目に映るすべての風景がクリアに見える。
よし、今回も冷静だ。
死への恐怖感はあるけど
それは思考をかき乱すほどの強さではない。
天国と地獄の狭間で揺蕩っているような感覚。
ゆっくり、ゆっくり
コースターは進んだ。
「ねぇ、ポピィ」
『なんだよ』
「ここでも手、繋いでくれる?」
『ハッ、こえーの?』
「うん。怖いから繋いで」
自分からポピィの手を掴んだ。
力を入れて離れないように握りしめる。
『俺に絡むくらいには余裕がありそうだな?』
「そう見える?余裕なんて全然ないよ」
『じゃあなんで笑ってんだよ』
言われてはじめて気づく。
わたし、笑ってた…?



