‪‬♡NAH LAND♡



死の恐怖より、生きたいという願望が強かった。


奇跡でもなんでもいい。


やらなきゃ終わる。


せめて考え抜いてから最後のゲームに挑みたい。


すると、成生くんが近づいてきて

わたしのことを正面から抱きしめた。



「わっ、なるせ…くん」

「……ベンタ…」



掠れた声がつぶやく。


後頭部に添えられた手に抱きこまれ
耳がピタリと成生くんの胸板にくっつくと


鼓動が聞こえた。


トクン、トクンと穏やかな拍動。


ああ…安心する。


何度も何度も呼んでくれたわたしの名前。


忘れかけていたぬくもり。



「この世界に永遠に閉じ込められても、おれは不幸になんてならない。ずっと一緒だよ。」


「……」


「おまえがいれば、幸福なんだ」


「成生くん…」


「これ以上痛い思いするな。
頼む、お願いだから、ベンタ」



成生くんらしくない甘くて弱々しい懇願。


不思議だ、ずっとツンツンしてたのに。


厳しかったり、優しかったり


わたしのためにいろんな一面を見せてくれる。


今だってそう。


わたしを思って苦しんでいるんだ。