それから目を覚まし
もう一度チャレンジを行った。
しかし、あえなく失敗。
前回と同じくコースターの動きはゆっくりだったけど、やはり途中からスピードが上がってしまい、そのまま障害物に殺されてしまった。
『チャンスはあと1回だ。心の準備をしておけ』
ポピィがニヤリと口角を上げて言った。
わたしはベンチに座りながら考える。
どうしていきなりコースターの速度が落ちたんだろう。
なにか法則性があるのかな。
それとも……気づいていないだけで、わたしの言動にコースターの動きをゆるめる合図が隠れていたり?
思い出せ
わたしは、ゲームの最中どんなことをしていた……?
じっと、思考を巡らせていると
「……ベンタ……」
成生くんがわたしの前にやってきた。
その表情はあいかわらず暗い。
「成生くん、ごめんよ。いま考え事してるから──」
「ポピィから聞いた。次がラストチャンスなんだってな」
「……うん、だから頑張らないとね」
瞳にぼんやり影を落としている成生くんとは対照的に、わたしの意識は冴え切っていた。



