胸が激しい音を鳴らした。
暗闇の中で糸を掴んだ感覚。
たしかな興奮。
もしかしてこのままいけば…
唾を飲んだ時だった
「きゃあああ!」
コースターが一瞬で速度を上げた。
開いていた眼球の水分が消える。
突然の圧力に吐き気がこみあげる。
そのまま回転ゾーンに入り、めちゃくちゃに目が回る。
そして高低差の激しい山を瞬く間に越え
「──ゔっ!!!!」
鋭利な障害物に右目を貫かれる。
頭蓋骨に穴が開く音がした。
『槍。見事にぶっ刺さってんな〜。芸術品みてぇ。油断大敵だ、バカ女』
全身が脱力し、数十秒後意識が飛んだ。



