「そういえば、成生くんも制服なんだね」
「まーね」
真っ黒な学ラン姿の成生くんはかったるそうにポッケに手をつっこんでいる。
うん、いつも教室で見ている姿だ。
成生くんとは小中高と一緒でなんだかんだ付き合いが長かったりする。
あまり頻繁に話す仲ではないけど、親しみはちゃんとある絶妙な関係というか。
わたしは一応友達だと思ってる。
クールな成生くんからどう認知されているかは、彼のみぞ知る…だけど。
「おれのことばっか見てないで
今のこの状況について考えたら?」
ジトりとしたまなざし。
指摘されてはじめて成生くんのことを凝視していたことに気づいた。



